腹膜炎感染疑惑で緊急入院

先日、思わぬハプニングで息子が 腹膜炎感染の疑い により、緊急入院することになりました。
今回はその経緯をまとめておきたいと思います。

服が濡れている?おかしいなと思ったら…

ある日、息子が「服が濡れている」と言い出しました。確認してみると、カテーテルの銀色の部分(閉め忘れがないか必ずチェックするところ)が開いており、腹腔内に溜めていた透析液が漏れ出していたのです。

この状態は Wet Contamination(湿性汚染) に該当します。体液が外に漏れ、そこから細菌が体内に侵入してしまうリスクがあるため、とても危険です。

すぐに病院へ連絡

慌ててカテーテルをクリップで閉じ、B.C. Children’s Hospitalに電話。
ただその日は土曜日で、腹膜透析チームの直通電話は留守電。代表番号から医師につないでもらい、すぐに病院へ来るよう指示を受けました。

入院初日に行われた処置

救急を経て病室に通されたのは夜9時過ぎ。
そこから深夜2時まで、以下の処置が行われました。

  1. 消毒
  2. フラッシュ(透析液を一度腹腔に入れ、すぐに排出)
  3. サンプル採取・細菌培養検査
  4. 抗生物質の投与

処置後、約6時間空けて腹膜透析を再開。
いつもは寝ている間に行う透析ですが、朝8時に繋いだので、夕方18時まで長丁場でした。

入院翌日

朝8時から透析を再開。午後にはドクターが病室に来てくださり、培養検査の結果、現時点で感染は見られないことが確認できました。

ただし引き続き様子を見る必要があり、退院は火曜日頃になるだろうとのこと。
その日の夜も22時から透析が始まりました。

そして退院

翌月曜日は、もともと腹膜透析のフォローアップ検査と、移植に向けた検査・移植チームのナースさんとの面談、心電図検査等が予定されていました。

ただ、日曜日に22時から透析を開始したため、フォローアップが入っていた8時には間に合わず、11時から行われた移植チームのナースさんとの面談から参加することになりました。

幸い、腹膜炎にはなっていないとのことで、諸々の検査が終わった後、退院できることに。

腹膜透析チームのナースさんから「今回は大事に至らなかったけど、腹膜炎を起こしかねない事態なので、透析の前後だけでなくシャワーを浴びた時にもチェックするなど習慣付けるように」と注意がありました。

今回も医療チームの迅速な対応に救われました。


💡 今回の経験から改めて、 器具のチェックの大切さを痛感しました。
同じように在宅透析を行うご家族にとっても、何か参考になれば幸いです。

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