先日、腎移植に向けてTransplant Nurseの方と初めての面談を行いました。
私達はドクターと先に面談があったのですが、通常はナースの方との面談が1番最初に行われるとのことでした。
面談でわかったこと
メモを取りながら聞いた説明は、具体的で、移植がどれだけ慎重に計画されるかを実感させられました。
- 移植後すぐから6ヶ月間は特に注意が必要で、感染症や拒絶反応を防ぐためにも薬の管理と体調観察が欠かせない。
- 腎生検(Biopsy)は、移植後の3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月で定期的に実施され、観察する。
クレアチニンの値に異常が見られた場合は、追加で腎生検を行う可能性もある。 - 免疫抑制剤(MMFなど)は徐々に量を調整していく必要がある
入院と手術の流れ
- 生体腎移植の場合は、手術当日に入院となる。(献体移植の場合は前日のことが多い)
- 手術時間は4〜7時間程度とのこと(手術後、尿がきちんと出るかなどを確認)
- 術後はICUに入って24時間ほど経過観察し、その後病棟へ移動
- 入院期間は7〜10日ほどを予定
- PD(腹膜透析)カテーテルは、術後4〜6週間で抜去される予定
- 状況によっては、術後しばらくPDを継続することもあるそうです
ドナーとレシピエントは別の病院で手術
生体腎移植と聞くと、私はこれまで何となくテレビドラマのようなイメージを持っていました。
同じ手術室で、ドナーから腎臓を取り出し、そのまま患者に移植する——
そんな「その場で完結する」イメージです。
でも実際は少し違いました。
ドナーとレシピエントは別の病院で手術
今回、ドナーは両親のどちらかが担当する予定です。
移植当日は、朝8時ごろにドナーがSt. Paul’s Hospitalで手術を受けます(所要時間は約2時間)。
その後、摘出された腎臓が運ばれ、BC Children’s Hospitalへと届けられます。
そして、11時半ごろから息子の手術が始まり、腎臓が移植されるというスケジュールだそうです。
ドナーは一人で手術に向かう?
もう一つ現実的な話をすると…
今回、ドナーにならなかった方は、息子の付き添いとしてBC Children’s Hospitalにいることになります。
ということは、ドナーになる側は朝から一人で病院に行って、手術を受けて、病室へ戻るということ?
「え、それってちょっと寂しくない?
手術終わって1人って、切ないよね〜」と(笑)
ドナーにならなかった方はもう1人の息子の世話もあるので、ドナーになった側はだれか友達に来てもらうようにしようか、と話しています。
ちなみに、退院は術後2日後(日本だと1週間ぐらい入院するのかな?)、回復には6週間程度とする声もあるそうですが、面談してくださったナースの方曰く、約12週間程度見ておいた方がいいとのことでした。
「移植」という選択肢を前にして
生体腎移植は、大きな決断です。
その背景には、たくさんの準備と心の揺れがあって、日々考えることが尽きません。
このブログが、これから同じ道を進むご家族にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
コメント