2025年6月19日(水)は、朝11時から聴覚検査、そして午後1時からは移植チームのドクターとの初めての面談がありました。
この面談は両親の同席が必須ということで、家族3人で病院へ向かいました。
聴覚検査は、日本でいう一般的な健康診断のような内容で、特に問題もなく終了。その後、少し病院内で時間をつぶしてから面談へ向かう予定でしたが……。
実はその待ち時間にちょっとした事件がありました。息子が「スタバのドリンクが飲みたい」と言い出し、ひと悶着。というのも、2日前の17日(月)に歯科検診で病院を訪れた際、「水曜日は買わないよ」と約束していたにもかかわらず、また欲しがったため私が注意すると、ぶつぶつ文句を言い出し、私もイラッと。面談直前まで険悪な空気のまま、息子も不機嫌な表情のまま診察室に入ることになってしまいました。正直、最悪のスタートでした。
ですが、ドクターはとても丁寧でわかりやすく説明してくださる方で、少しずつ気持ちも落ち着いていきました。
この日の面談で教えていただいた主な内容は以下の通りです:
腎移植は、長い人生の中で最低2回は必要になる可能性が高いこと。
生体腎移植(親など生きている人からの提供)のほうが、献腎移植(亡くなった方からの提供)よりも腎臓の機能が長持ちする傾向があること。
そのため、1回目の移植は両親からの生体腎移植をおすすめするが、もちろん強制ではないこと。
移植後はがんのリスクが高まること。特に、皮膚がんや、もう一つ(私の英語力では聞き取れませんでしたが、主人や息子に確認するも、あー何か言ってたけど分かんないと。ネイティブと英語ペラペラな人、しっかりしてくれよ。)特定のがんについてのリスクが上がるとのこと。
また、IgA腎症は再発の可能性があるため、移植後も頻繁に血液検査や腎生検を行う。
問題が起きた場合にも早期発見できるよう、モニタリングをしっかり行う。
(「山火事」に例えて説明してくれました。「小さいうちに踏み消せば被害は少ないが、放っておくと大きな火災になってしまう」とのこと)
その他、検査データを将来の研究のために使うことについて、同意書にサインをお願いしたいとのこと(希望者のみ)。
生体腎移植を希望する場合は、St. Paul’s Hospitalの専用番号に連絡するよう案内されました。
実は、以前、一般の腎臓チームのドクターから、「アセスメントがすべて終わり、待機リストに載ると、2〜3番目の優先順位になるだろう」「早ければ2週間、遅くても1年以内には移植が可能だと思う」と説明を受けており、なんとなく最初は献腎移植で、次に生体移植でもいいのでは?と考えていました。
でも、今回の説明を聞いて、1回目から生体腎移植を選ぶことで、次の移植までの期間を延ばすことができるのであれば、それはとても意味のある選択だと感じ始めています。
息子からは、「ダディーやママの腎臓はもらいたくない。痛い思いやつらい思いはしてほしくない」と言われています。
まだ13歳。自分のことだけで精一杯なはずなのに、私たちのことまで気遣ってくれる息子。胸が締め付けられます。
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