3回目の腹膜透析・定期検診の記録

日々のこと

こんにちは。今回は、3回目(2025年8月)の腹膜透析に関する定期検診の記録をまとめたいと思います。
治療を続けながらの検診は、毎回新しい発見や学びがあり、同じような経験をされている方の参考になれば嬉しいです。

体液量のチェック

検診ではまず BCM(Body Composition Monitor) を使って体液量を測定しました。

  • 筋肉量
  • 脂肪量
  • 体水分量(細胞内・細胞外)

などを数値化し、過剰水分(fluid overload)の程度を確認します。
この結果は、透析治療でどのくらい水を抜くかの目安となり、今後の治療方針にも大切な指標になるそうです。

看護師さんとの面談

面談で確認される内容

腹膜透析チームの看護師さんとは、以下のようなことを話します。

  • 腹膜透析の状況
  • 薬の服用状況
  • 食欲や気分(事前アンケートあり)
  • 血液検査の結果を踏まえた薬の変更点

また、気になることを伝えると、医師や他スタッフに伝えてくださいます。

フェロードクターとの面談

ドクターとの面談では、さらに詳しい質問や診察が行われます。

今回は子どもの目の下に腫れが出ていたため、

  • いつから腫れているのか
  • 他の体調の変化はあるか

などを確認されました。

また、尿や便の頻度・形・気分についても詳しく聞かれ、生活全般を通した健康チェックが行われます。

栄養士さんとの面談

成長・栄養状態のチェック

栄養士さんからは、事前に計測した身長・体重・血液検査の結果をもとに、成長状況や栄養状態を確認してもらいました。

  • 息子の身長:164.5cm
  • 体重:50kg

初回面談では「遺伝的に175cmぐらいまで伸びる可能性がある」と言われました。ステロイド治療を長く続けていたので心配でしたが、成長に「問題ない」と確認でき、安心しました。

栄養ドリンクのすすめ

ただ、体重がなかなか増えていないことや、透析の影響で食欲が落ちやすいことから、栄養ドリンク(Novasource Renal) を毎日飲むよう勧められました。

味に抵抗がありましたが、コーヒーやフレーバーシロップに混ぜれば飲みやすくなるとアドバイスをいただき、習慣化できるようになりました。

薬剤師さんとの面談

薬剤師さんには、 EMOLAX(PEG) の服用について相談をしました。というのも、服用すると下痢をする頻度が高く、本人が服用を嫌がるためです。

  • 合併症(腸閉塞や腹膜炎)予防のためにも必要

とのことで、量を減らし服用していますが、やはり下痢をしてしまうので、5gを2日に1度服用することになりました。

その後、下痢はしていないようなので、ひとまずこの量でやってみようということになりました。


前回からの変化

  • ヘモグロビン値が高値 → 貧血治療薬(darbepoetin)の投与量が30mcg → 20mcgに減量
    (頻度は変わらず2週に1回)
  • ビタミンD値が高値(133.8) → 服用を1か月中止
  • 目標体重が49~50kgに増加

おわりに

今回の定期検診でも、体液管理から成長チェック、栄養や薬の調整まで幅広くサポートをいただきました。透析は日々の生活と直結する治療だからこそ、医療チームの支えを改めてありがたく感じます。

カナダと日本で異なる点もあるかと思いますが、同じように腹膜透析をしている方や、そのご家族と体験を共有し、情報交換しながら前に進んでいけたら嬉しいです。

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