2度目の腎生検

ストーリー

りんご病への感染後、息子の血液検査の数値はやはり改善されず、医師から「もう一度、腎生検を行いましょう」と告げられました。そして、2024年10月24日に2度目の腎生検を受けました。

検査の翌日、病院から電話があり、主治医から伝えられたのは思っていたよりも厳しい内容で、腎機能が悪化しているため、ステロイドの点滴を3回行う必要があり、3日間の入院が必要ですと言われました。

今回の治療法は「ステロイドパルス療法」と呼ばれるもので、IgA腎症などの腎疾患で広く用いられている治療法とのこと。
短期間に高用量のステロイドを点滴で投与することで、腎臓の炎症を抑え、腎機能のさらなる低下を防ぐ効果が期待されています。

治療後も一定期間ステロイドを内服する必要があり、以前にも言われたことですが、以下のような影響が出ることがあります。

・感染症にかかりやすくなる
・気分の浮き沈みが激しくなる
・高血圧(息子も血圧を抑える薬を処方されていました)

副作用の中でも、息子にとって一番つらかったのは“ムーンフェイス”と呼ばれる顔のむくみでした。
日本では「満月様顔貌」とも呼ばれ、顔が丸くふくらんでしまうのが特徴です。

実は以前ステロイドを服用したときにも「イヤだな…」とつぶやいていたのですが、今回は特にそのつらさが大きかったです。

というのも、ちょうど13歳になったばかりで、小学校(エレメンタリー)から中&高校(セカンダリー)へ進学したタイミング。
思春期に入り、これまでより少しだけ「見た目」を気にするようになっていた時期でした。

普段はとてもポジティブで、見た目にもあまりこだわらない息子。
たとえば、赤いジャージに赤いジャンパーを合わせていたり、左右で長さも色も違う靴下を履いていたり、Tシャツを前後ろ反対に着ていても平気だったり――そんなちょっと、いやだいぶ天然なところが息子らしくて、私も大好きな部分です。

でも今回は、写真を嫌がるようになったり、鏡の前で顔の角度を工夫したりして、少しでも「細く見えないかな」と気にする様子が見られました。

そんな姿を見るたびに、私の胸はギュッと締めつけられ、何度もその場で泣きそうになってしまいました。

コメント