数値悪化とりんご病感染

ストーリー

息子の状態は、MMFの投薬を続けて1年以上安定していました。ところが、2024年6月の血液検査でヘモグロビンの値が高く、尿たんぱくも増加していることが分かりました。主治医からは「何らかの感染症の影響かもしれない」と言われ、その日のうちに急遽入院することに。

そのとき私は、日本から遊びに来てくれた友人と一緒にオカナガンへ旅行中で、主人が一人で対応してくれました。

退院時には私も旅行から戻っており、医師から検査結果の説明を受けました。その中で明らかになったのが、息子がヒトパルボウイルスB19に感染していたということでした。

初めて聞くウイルス名に戸惑いましたが、調べてみると、日本では「りんご病(伝染性紅斑)」として知られているウイルスでした。

そういえば、息子の数値が悪化する少し前、弟のほっぺが真っ赤になっていたことがありました。そのとき、「もしかしてりんご病かな?」と思ったものの、熱もなく、他の症状も出なかったため、それほど気にしていませんでした。

さらに、近所に住む弟の友人も同じように頬が赤くなり、発疹が出たと聞いて、「あぁ、やっぱりりんご病だったんだな」と納得していたのですが、上の子には一切症状がなかったため、まさか感染していたとは思いもよりませんでした。

後になって調べたところ、ヒトパルボウイルスB19は、腎臓に炎症を起こしたり、重度の貧血を引き起こすことがあると知り、非常に驚きました。

息子は日頃から免疫抑制剤を服用しているため、どうしても感染症にはかかりやすくなります。日頃から「手洗い・うがいをちゃんとするように」と何度も繰り返して伝えてはいるものの、兄弟がいたり、学校に通っていたりすれば、すべての感染を防ぐことは難しいのが現実です。友達と遊ぶ時間も、できる限り大切にしてあげたい。。。そんな思いもある中で、「どこまで注意すればよかったのか」と、正直、今でも悩んでしまいます。

結果として、りんご病の感染をきっかけに息子の数値は徐々に悪化し、2024年10月には2度目の腎生検を受けることになりました。

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